各誌の社説に富士重工のトヨタグループ入りの話が出ていたので、少しだけ検証をしてみたいと思う。ちなみに最近問題の多い朝日新聞は教科書問題とタイガースなので除外。(というか、大丈夫ですか?朝日新聞)それぞれの立場からみたスバルとトヨタの良好な将来とは。
読売新聞社説
トヨタがGMを間接的に支援したとの論調。ただし、そこから先の議論に乏しい感じで社説としては弱い。GMとトヨタの関係といえ、売れなかったキャバリエを思い出すが・・・・所ジョージに金を使っただけの無駄なCMが有名。
毎日新聞社説
結論はGM支援と見ているが、そこへ至るまでの論調は読売よりも説得力がある。ラリーにっも拘っているだけあってスバルの強みを知っている論調。
中日新聞社説
さすが、トヨタの地元の新聞だけあって一味違う論調。GMの富士重工株放出だけにとどまらずススキといすゞの株も、この先は解らないと中日は考えているらしい。
産経新聞社説
さすが、右派の産経だけあって面白いことを書く。GMが、富士重工株を韓国と中国の企業に放出する可能性があったとかで、スバルの独自の技術が海外に流出する危険性を回避できたと。飛躍しすぎだが、それはそれで社説としては面白いと思う。
日本経済新聞社説
世界戦略の中で、今後の株の買い増しもありうるとの論調。やりすぎると反発を招くので富士重工に緩衝材の役割をさせるとか・・・・・まぁそれもあるだろうが、面白みの無い論調。
どれが一番いいかなと思うと思うと、やや思いっきりが良すぎる論調だが産経のが一番説得力があるかなと。
トヨタ・富士重 長所生かす日本流に期待
トヨタ自動車が富士重工業株の8・7%を取得することになった。トヨタは米ゼネラル・モーターズ(GM)が保有する富士重株20・1%の一部を買い取り、富士重の筆頭株主になる。
今回のトヨタの決定に対し、米国市場でシェアを急拡大している同社が、日米摩擦回避のために、経営不振のGMに救いの手を差し伸べたとの見方は多い。もちろん、結果としてGMの財務体質改善に寄与するのは確かだ。しかし、トヨタが「GM支援が目的ではない」と強調するように、さまざまな意味合いがある。
富士重にすれば、GMに代わりトヨタという後ろ盾ができたわけで、燃料電池やハイブリッド車の開発などでトヨタの協力が得られることになる。
そして、トヨタには、業界でもトップクラスといわれる富士重の技術力、それも自動車技術よりも、航空機分野の技術を期待できるメリットがある。トヨタが米社と組んで進めている次世代航空機開発への貢献だけではない。航空機の要である機体の軽量化技術などは次世代自動車でも大きな比重を占めることが予想される。
富士重グループが持つ北米工場も魅力だ。トヨタは好調な業績の裏で世界市場での拡大戦略が限界に近づいていると指摘されている。最大の市場である北米で富士重の生産能力を活用できれば、大きなメリットになる。
さらに今回の株式取得の隠れた意味合いも指摘しておきたい。それは富士重の技術力の本格的な海外流出を防いだことだ。市場などでは、GMが富士重株を韓国や中国の企業に一括売却する可能性も取りざたされていた。日本の産業全体の損失になりかねなかったのである。
自動車業界では世界展開を図るために、スピードを重視して、他国の自動車会社を買収したり、傘下に収めたりする手法が全盛だった。しかし、ダイムラークライスラーやGMなど、成功したとはいえないケースが多い。
トヨタは、これまで短期的な利益を重視する米国流ではなく、徐々に提携相手との関係を深めつつ、出資比率を上げて、日野自動車やダイハツ工業を子会社化していった。トヨタ型業界再編が、それぞれの長所を存分に生かす資本提携になることを期待したい。